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ポスターデザインのフィードバック

KUBO
DESIGN


こんにちは、私はGOODCREWでデザイナーとして就業している傍ら
社会人向けWEBデザインスクールでデザインを講師として活動している久保と申します。

今回は、UI/UXデザイナーとして3年目を迎えるYさんに
授業の中でフィードバックを行った際の内容をシェアさせていただきます。

普段はアプリやWEBのデザインを手掛けているYさんですが、
紙媒体のデザインを課題として取り上げました。


課題は、カフェの新商品の告知用店頭ポスターのデザインです。
新商品の告知をしてお客様の来店のきっかけを増やしたい。という設定です。

『商品情報』や『ターゲット』など細かな情報を共有し、デザインしていただきました。

それらをふまえて提出してもらった初稿デザインはこちらです。

一見、ビジュアル的には綺麗にまとまっているように見えますが、
ターゲットにどのように訴求するか、商品の特徴をどのように伝えるかについて、
もう少し深く考える余地があると考えました。

ここで重要なのは、デザインにおいて「想像力」を最大限に活かすことです。

01.想像力を働かせるポイント


01.ポスターの置かれる場所
を想像する

店頭に置かれるポスターをデザインする際には、以下の点を意識することが重要です。

人の目が1カ所に留まる時間はとても短くて、約0.3秒といわれています。
目的を明確にして「一瞬で、言いたいことが伝わるポスター」にすることです。

さらに、ロードサイド店なのか路面店なのか
路面店であれば通行量はどんなものなのか!?などなど
さらには、オフィス街なのか、駅前なのか、郊外なのかショッピングモールなのかなどを確認し、
情報を整理する必要があります。


02.ターゲットについて想像する

ターゲットのデモグラフィック的な要素(年齢、性別など)も必要ですが、
どのような状況でポスターを目にするのかを考えることも大事だと考えます。

例えば、ターゲットが友達同士でショッピングの合間にちょっとお茶しようというシチュエーションなのか、歩き疲れて今すぐ休憩したい場所を探しているのか、具体的なシチュエーションを想像することで、どの情報を伝えるべきかが整理されていきます。

それらを踏まえて、必要な情報を一緒に考えながら整理し、
デザインをブラッシュアップしてもらったのがこちらです。

しっかりと情報を整理し、アピールするべき情報をまとめ
ポスターとしての機能をはたしたデザインになったのではないでしょうか。
Yさんにはここから、さらに細かい箇所をブラッシュアップしていただきました。

このようにデザインスタイリングだけでなく、
もっとその前の考察する段階のことを大切に指導させていただいております。

02.紙媒体デザインとWEBデザインの違いについて


01.視覚的な階層構造の違い

紙媒体では、視覚的な情報は固定されたレイアウトに依存します。
見る人が一目で重要な情報を理解できるように、視覚的な階層を明確にすることが大切です。
例えば、タイトル、キャッチコピー、ビジュアル、詳細情報の順に視線が自然に流れるようにデザインします。


02.色の扱い方

紙では、色の発色や質感が物理的な印刷の影響を受けます。印刷用のCMYKカラーとWEB用のRGBカラーでは色の再現性が異なるため、色の選び方や印刷時の仕上がりを意識する必要があります。また、紙の質感や仕上げ(マット、グロスなど)も色の印象に影響を与えます。


03.フォント選び

印刷においては、フォントの選択が読みやすさや印象に大きく影響します。
特に、サイズや行間、文字の太さに注意を払い、長時間読まれる媒体においても視覚的な負担が少ないフォントを選ぶことが重要です。
また、紙の質感や仕上げによって、フォントの見え方が異なることも考慮します。

03.まとめ


このように紙媒体はWEBとの違いや専門的な知識も必要なこともあり。
WEB制作会社のディレクターさんから紙媒体について相談をいただくことも多いです。

私たちの会社には、8名のデザイナーが在籍しています。そのうち5名は、
10年以上の実績を持つベテランデザイナー&ディレクターです。
私たちの強みは、代理店様とその先のクライアント様、エンドクライアント様のご要望を的確に汲み取り、それを超えるアウトプットを提供できることです。

広告代理店様からのご依頼を中心に、年間300件以上のデザイン案件を手掛けています。
多様な業界の多様な媒体を手掛けてきた経験があり、どのようなデザインニーズにも柔軟に対応いたします。
特急案件や大ボリューム案件にも対応可能で、紙媒体もWEBもお任せください。