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失敗しない!広告撮影のためのスタジオ選び―大阪市内 8選―

UEURA
TIPS

撮影で失敗しないためにはスタジオ選びは重要です。

「そもそもスタジオってどんなところ?」
「検索したら大量に出てくるがどうやって選べばいい?」
「ぶっちゃけ失敗しないためにはどこが正解?」

スタジオで広告撮影を手掛けることになったら。どんなスタジオを探せばいいのだろうか?

とはいえ、広告制作のディレクターは常に忙しい。大量のリストを1件1件吟味してロケハンに行くような時間も余裕も無いのが普通です。
それでいて、クライアントの担当者や上長を撮影現場に招き、フォトグラファーに指示を出し、限られた空間・時間で一定のクオリティを目指すさなければならない!そんな重責を背負っているディレクターのために…大阪にて広告撮影ディレクション経験17年の私がスタジオの種類と特徴をザックリご紹介します。

さらに、数あるスタジオの中から失敗しないオススメをリストアップします。
ぜひ参考にしてください。

自己紹介 : Haruna UEURA  撮影ディレクション歴17年。デザイナー・ディレクターとしてモデル撮影のディレクションに携わってきた筆者。カタログやパンフレット撮影のためにロケハンからラフ提案、撮影スタッフのブッキングから香盤表制作、撮影ディレクション、仕上げ作業と撮影にまつわる「なんとかする」ための場数を踏んできました。関西限定ですが撮影に関する知見は肥えています

検索結果に異変?
撮影スタジオが上位に表示されない

今「撮影 スタジオ」で検索しても
有名・定番のスタジオが上位に上がってこない現象が起きています。

その代わりにスタジオ紹介サイトが上位にヒットします。何十件、何百件とたくさんのサムネールが並ぶスタジオ検索サイト。地方都市大阪でもこんなに撮影スタジオが豊富なのか?と思われるかもしれません。
しかし、残念ながら全てが広告撮影用のスタジオではありません。
「撮影(も)できる貸しスペース」がたくさんヒットしているだけです。

多種多様な空間がスタジオとしてヒットしてくるわりに、筆者のよく知る老舗、定番、王道の有名スタジオが1件も上位表示されない状態になっているのです。
つまり、このような現状の検索結果では良質な広告撮影スタジオを探し出すのは困難です。

これ、本当に撮影スタジオ?
知っておきたいスタジオの種類と特徴

1.コマーシャルフォト専用スタジオ

まず第一に検討したいのは、広告撮影を想定して作られたスタジオ。白く塗装したホリゾントスタジオ(=白ホリ)と自然光を取り入れたハウススタジオの2つがある。スタッフが常駐していることも多い。プレーンな背景で機材も完備されており撮影に最適。

2.貸し会議室や多目的ルーム

次に、候補となるのが時間貸しのスペースや一軒家。今検索結果に上位表示されているのはこれ。会議室、セミナー、展示会、パーティールーム、レッスン用のレンタルスペースを撮影にも使用可というパターン。そのためスタッフに撮影知識は無く常駐も無し。撮影用の機材・備品も無いことが前提。

撮りたいシーンやシチュエーションに応じて選ぶ「ロケ地」として最適であるなら候補に入れましょう。「会議室っぽく撮りたい」、「一軒家のシチュエーションが必要」…などラフのイメージに合うかどうかが決め手です。

ただし、撮影に特化した空間ではありません。撮影スタジオにあるようなカポック、ハコウマ、アーム、メイクルームやフィッティングルームが無いことが前提です。

3.結婚式場

主に挙式予約のない平日に撮影が可能で、コロナ禍以降貸出されることが増えた。式場らしいゴージャスで非日常な内装やガーデンが特徴。備品・装飾品を動かす際は慎重に。まれに一般客案内の会場内見が入ることもあり、その際は配慮が必要です。レンタルスペース同様「ロケ場所」としてとらえるなら問題ありません。

4.一般向け記念写真スタジオ

七五三やウエディング前撮り、家族写真等記念撮影のためのスタジオ。最近は自然光のナチュラルなハウススタジオが増加。基本的にはスタジオ専属のフォトグラファーが居るためハコ貸しNGなことも多い。記念撮影用の小規模な施設であり、使用目的が限定的なためフレキシブルな使い方は難しいでしょう。

5.コスプレ向けスタジオ

近年増加している中世、廃墟、サイバーパンク等独特の世界観を表現したコスプレイヤー向け建込みスタジオ。趣向を凝らした背景セットや家具が置いてあります。背景セットがかなり特殊でちょっとクセが強めです。よほどその世界観に合致したイメージでなければリストから外しておきましょう。プライベート撮影にとどめたいところ。

広告撮影にふさわしいスタジオを選ぶなら

前述5つのカテゴリーの中で撮影にふさわしいスタジオを選ぶなら断然

「1.コマーシャルフォト専用スタジオ」一択です!

いわゆる、撮影のために整えられたベストな環境です。申し込みや各種問い合わせもスムーズです。たいていスタジオ専属のカメアシ(カメラマンアシスタント)が在籍しており、各種撮影用の照明や機材も備わっている。更にメイクルーム、フィッティングルームを設えてあるところもあります。

たいていのフォトグラファーも使い慣れているため、機材やバック紙レンタルの連絡をフォトグラファー↔スタジオ間で直接やりとりしてもらうことも多く、あらゆる意味で便利です。

広告コマーシャルフォト撮影スタジオ 3種の特色

コマーシャルフォト専用スタジオは大別すると以下の3つに分かれます。

  • ホリゾント スタジオ(白ホリ)
  • ハウススタジオ
  • フォトグラファー所持スタジオ

この3種から選べば間違いはありません。

 Ⅰ ホリゾント スタジオ(白ホリ)

「ホリゾント」とは、「horizont」=水平を意味するドイツ語が由来。
自然光を遮断し、床と壁面のつなぎ目がアール型の曲線でつなげられ、白く塗装された撮影用の空間です。

POINT!!

白ホリはフォトグラファーに聞くのが一番!
広さ×機材はフォトグラファーの助言が必須

大抵のフォトグラファーは年間何度も白ホリを使用しているため、ディレクターよりもずっとスタジオに精通しています。

筆者も「〇〇スタジオのNO.◯スタジオを想定しているが問題ないか?」と、たとえよく知るスタジオであっても必ず事前にフォトグラファーに相談してます。

スタジオによって広さや照明機材の種類、使い勝手などがそれぞれ特性違います。撮影のイメージやライティング設計によって最適解は変わるためフォトグラファーに確認取っておくとよいでしょう。

大阪で白ホリといえばこの2件!


サンスタジオ

大小20の様々なスタジオを備えた大阪の老舗スタジオ。自然光を取り入れた空間もあり、機材も設備も申し分ない。ここなら関西圏で活躍するたいていのフォトグラファーは経験があります。大阪市内都心にあり地下鉄からのアクセスも便利です。ド定番すぎるのか検索上位に出てこないが、大阪では白ホリといえばここ。

http://www.sun-studio.jp/


スタジオ CUE

大阪市内ではなく北摂の吹田市。4つのスタジオを有する新大阪に近い白ホリスタジオです。大型の搬入用エレベーターがあり地下と1FとをつなげたStudio1は天井も高い3面アールのホリゾント仕様。大規模な背景建込みや凝ったライティング、大型の商品撮影に最適です。

https://st-cue.com



 ハウススタジオ

外光を取り入れたスタジオ。室内をイメージした大きな窓が特徴です。かつては郊外の一軒家が主流でしたが近年はテナントビルの1フロア、1ルームに設えているところも増え、大阪市内にもたくさんのスタジオができました。白やグレーなどの無配色の壁が基本ですがフローリングの床やグランジ加工した壁、壁紙や家具など個性も様々です。

次々と新しくオープンorリニューアルオープンしているので、筆者も全てのスタジオを網羅できていません。知らないスタジオも多ため、使ったことが無いところは筆者も必ずロケハンしています。気になる場所があればぜひ現地に足を運んでください!

POINT!!

初めて使うときは必ずロケハン(下見)を行うこと!
フォトグラファーも下見を

公式ホームページでは広角で広く見えるように撮影されていることが多いが、実際に現地に行くと印象が異なるもの。
特に窓の向きや天井の高さなどライティングやレンズに影響する部分はフォトグラファーから見た意見も聞いておいたほうがよいでしょう。フォトグラファーも使用した経験が無いようなら下見をお願いしましょう。

大阪市内でハウススタジオといえばこの6件!


STUDIO APRIL

大阪では老舗のスタジオエイプリル。

3フロアに分かれており各階で壁や床のイメージが異なる。


ACODE by STUDIO SCENE

堀江のど真ん中に位置する、3フロアのアコードスタジオ。

南側のアールの窓が特徴的。

https://studio-acode.com


Studio noon

白を基調としたリビングやキッチンなど

N.Y.のアパートメントのような趣きのスタジオヌーン。

https://studio-noon.jp


Studio Tenjin Base

河沿いに位置する天神ベース。2面の窓からの自然光で明るい。

ナチュラルなインテリアもgood。

https://tenjinbase.net


BELOVED STUDIO

アトリエ風のナチュラル&シャビーな雰囲気。

センスのよい家具も魅力的。

http://www.beloved-studio.com/home.html


STUDIO MURMURES

撮影用背景布レンタルのパイロッツが手掛けるスタジオ。

可動式のカラフルなパネルや階段がユニーク。

https://www.pilots.co.jp/house_studio/studio-murmures


 フォトグラファー所有のスタジオ

関西ではキャリアのあるフォトグラファーなら自前のスタジオを持っておられることも多いです。外光が入るハウススタジオ系から外光を遮断したスクエアなスタジオまで規模やテイストも様々。

探す手間が省けることもあり、スタッフブッキングの際にスタジオを持っているかが選定要因になることもあります。

最後に

いかがでしたか?

大量にヒットするスタジオの中から候補が少しでも絞れたなら幸いです。

こちらに紹介したスタジオを抑えてけば一定のクオリティは保証されます。無駄に広い選択肢から絞る労力が減りますし、広告撮影に不向きな場所を選んでクライアントやフォトグラファーに迷惑をかけるという失敗は避けられます!

個人的には選定のポイントとしてトイレがきれい、近隣の治安がよい等もチェック項目に入れることがあります。多様なスタッフが一堂に会し、クライアントも立ち会われるのでなるべく雰囲気の良い場所で機嫌よく一日過ごしたいですから。

「え?チェック項目ってなに?」

「実際にロケハンに行ったら、現地で何をチェックすればいいの…?」

という方のために次回は「撮影ロケハン 重要確認事項」にまつわる記事を書きますね。